大原グループの創業者でおられる杉山孝男様はボランティア運動「100万人の心の緑化作戦」と称し、人心の砂漠化を防止する苗木の1本になればと「人間学読書会」を開催しております。最初は友人に誘われて、参加させていただきました。開催会場は大原簿記専門学校の浜松校・名古屋校・静岡校で各年4回開催しています。時間は18:30〜20:30までの約2時間です。参加者は口コミで集まる様で幾たびに新しい顔ぶれが降り、多種多様の人達が参加しています。講話の内容は先生が書物を読んで解りやすく解説してくれます。講話の終わりにその感じた事を出席者がノートに筆ペンで5行ぐらい書き込み、その後質問を合わせて発表します。そのノートが「生き方ノート」と称し、自分流に書き込み日常の生活規範となるのです。また生き方ノートが、人心の砂漠化を防止する苗木の1本にも成るのです。講演の参考資料は「人間学読書会」の為に杉山孝男先生自ら書かれた原稿(四年分)をまとめて、心の基礎力@・A・Bと書して、三冊出版しておられます。内容は@論語・貞観政要・宋名臣言行録A言志四禄B菜根譚・三国志・韓非子・正法眼蔵随聞記・老子の教えを先生独自の解説で私達、凡人に解りやすく解説しております。私は中卒ですから、学校での授業の科目になく、中学校を卒業してからとても古典の勉強などする機会など有りませんでした。原文の意味も漢字の読み方も解りません。でも講話を聴いていくうちに大変面白くなってきました。最近は3冊の教材では満足出来ずに古典の本を購入して勉強しています。私の様なものが古典や儒教・論語にはまり込んで行くのが、自分でも時々おかしく成る時が有ります。中国三千年の文化的歴史は奥が深く、日本の哲学者や名を残した経営者や学者の人達が学んでいた様です。私も同じ学びが出来る事を素晴らしいと感じています。杉山先生は雑誌「致知」のインタビューの中で「徳は事業の基なり」学びは徳に繋がる。たった一つのの礼儀作法でも、それを知っている人が多い職場や家庭は円満で明るく幸せです。学んだ人が学んだだけ幸せに成らなければと説いています。最近、家庭の事情で起こる犯罪や企業の商品事故での倫理観のない経営者の対応、そして政官一体での不祥事、上げれば切りがない今日この頃です。日本の政府も靖国問題で大事な隣国との友好をだめにして、本当に残念です。今こそ中国の歴史をもう一度学び、国民に心学の勉強ができる場所の提供や義務教育に、儒教や心学を取り入れる事を進めたいものです。私が思うにはすべての国民が、戦後の経済成長により、公定歩合の伸び率に乗っかってのびのび生活をしてきた事が、熱意とか生き方などが必要とされなくなった原因ではないかと思います。最近人間学読書会の講演で「貞観政要」の講話を聴きました。貞観政要とは中国3千年の歴史の中でも索然と輝く時代が唐の約300年間。この王朝の基礎を創ったのは、名君誉れ高き二代目太宗である。この太宗と臣下達との問題集を貞観政要と言う書のようです。本当に心深く響きました。その一説のなかに「貞観政要その29・上智の人は、自ら染まるところなし。ただ中智の人は恒なく、教えに従いて変ず。人の善悪は近習に由る」この教えを私達今一度深くかみ締め、各々の立場で日常の事業経営や家庭生活に生かして意向ではありませんか、そして少しでも多くの人に「100万人の心の緑化作戦」の苗木の一本を配っていただければ、最高です。もしグループや会社・各種団体の集まりなどで勉強して見たい人があれば、杉山先生の著書や本人の講演依頼の御紹介させていただきます。