私も62歳を迎え、事業継承まであと3年となりました。前々から退職は65歳と決めていましたので2年ぐらい前から5年計画で準備し始め、計画通りに進んでいます。友人からは「まだ早いよ」とか「本当に退職できるのか」と言われますが、私は必ず65歳で次の世代にバトンタッチをしますとハッキリ、言いきっています。その起因は次の後継者が私の満足の行く中で指名ができたことです。スコップ一つで創業した会社も、波乱万丈でドラマチックな人生を繰り返しながら歩んで今年でほぼ40年を迎える事が出来ました。これもひとえに地域の人達やお客様に支えられ、取引業者、社員さんのお陰だと感謝しています。しかし創業者として一番大事な事は会社をいかに上手に事業の継承をして身を引くかだと私は思っています。今までに中小企業の事業の継承を見てきましたが、大分ご苦労されている会社が多く感じました。私は以前から後継者は人格が1番だと決めていた所、三女が思った通りの人格者と結婚してくれました。そして私達と同居し孫二人を授かり、わがままな私達夫婦と何の問題もなく良き家庭を気付いてくれています。3年前に我が社に後継者として入社してくれて最近では自分の業務は勿論、経営の方も見てくれています。私は盛和塾生であり、後継者にも3年前から入塾して同じ学びをしています。まだ元気な63歳、見方によれば自分勝手だと思われるかもしれませんが、人間には度量と言うものがあって、度量をオーバーすると、身の程知らずの人間になり今までの苦労や目的がパーになって多くの関係者に迷惑をかけて来た先輩たちを目のあたりにしてきましたから、切の良い65歳が最適と思い決めました。残された3年間を精一杯仕上げをして引き継ごうと思います。そして退職後は今の自分のレベルからスタートをかけて、新たな事業経営をしようと下準備をしています。