友人の田口君が仕事先の札幌で入院をしたのを聞いて、すぐ見舞いに行こうと思いましたが、私は見舞いに行く事にいつも戸惑ます。普段から私は男は強くて義理人情に厚く、弱いところは人に見られたくないと思っているからです。好きで病気になる人などいません特に経営者は仕事でのストレスがたまり病気を誘発してしまいます。その様な頑張りやの病魔と戦っている弱い姿はあまり見たくはありませんからです。私ごとですが13年前に悪性の胃がんにかかり、精神的にすごく追い込まれダメだと思っていた身体も神様のお力と家族愛、そして友人たちの励ましで完治させていただきました。今振り返れば、ほんの些細な事でも、他人の思いやりの言葉や態度などを斜にかまえて悪い方に受け取り、相手に迷惑をかけてしまったことが度々あったからです。その一つに私の大事な友人との関係が縁遠くなったことです。彼は内緒にしていた病気の事をどこからか耳にして、私の為に「末期ガンが治る」と言う本を見舞品として頂きました。療養中の私や家族とっては、末期ガンという言葉自体、聞きたくも見たくもないフレーズでしたので題名を見るなり唖然とし、社員に返しに行かせその後おつき合いが少なくなりました。その彼もしばらくして大腸がんを患い手術をした事を聞き、その時の僕の気持ちがきっと解ってくれたと思いました。其の様な理由で田口君が入院をしたと聞いた時、すぐ夫婦でお見舞に行こうと思いましたが、言ってあげたい気持ちと病との戦いでの精神的なところを思うと、踏ん切りがつかず今日まで来てしまいました。彼とは盛和塾生でソウルメイトの仲間で今年のゴールデンウイーク、12日間を塾生仲間8人でロスアンゼルス、ラスベガス、シカゴ、ニューヨークと御一緒させてもらった中です、年齢は私よりも一回り以上若いが、仕事への情熱は数段高く、性格も素晴らしく多くの人から尊敬されています。今、札幌行きの飛行機の中で彼の症状が軽い様にと祈りながら、戸田語録を書いています。