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戸田語録



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33期の冬の賞与支払いを終えて:会社設立66回の賞与・790回の給料支払い

今年の暮れで33年、66回の賞与を支給しました。支払い方法は銀行振込みで本人には、内訳書を渡します。味気ないものです。そんな事を思いながら創業の頃を思い出しました。創業の頃は仕事終わりの30日に給料と賞与と支払っていました。ある時社員が31日に買い物に行っても残り物だけなので、もう少し早く出してくれといわれ25日に変えました。そして暫らくするとクリスマスのプレゼントも変えないで、もう少し早く出してくれといわれました。それから、現在の20日払いにしました。最近常務とも話して国家公務員の支給日に合わせるかと意見も出ていますが、月々決算を見て少しでも正確に査定をして支払いたいと思い20日にしています。創業の頃、12月を迎えると工事現場は正月前に入居したい為に完成現場が重なり、朝早くから、請負もとの大工さんや工務店から現場に早く入れと矢の催促が来て、居留守は使うは、工期遅れはするはで、夜昼無しに働き、何とか暮までに完成させたのでした。工事が終わると待っているのが材料屋への支払いと、賞与と給料の支払いです。材料代は待ってくれるが賞与や給料は待ってはくれません。支払うお金集めも大変だが一番気を使うのが、いくら払えば喜ぶか、いくらが妥当なのか、私自身はなるべく沢山払ってあげたい訳ですが、こればかりは暮れに集まるお金しだいです。自分の預金などありません。この当てにしている集金先でトラブルがあればもう年が越せません。どんな事をしても回収しました。賞与や給料を支払って残りが材料やと我が家の家計に回るのです。12月30日には社員に年越しそばを食べさせて、お酒を振舞っている間に集金してくるのが恒例でした。本当に今考えると綱渡りでした。集金先の大工さんも我が社と同じ様にお客様への集金に奮闘しているわけですから、なかなか思うようにお金が集まりません。社員は待ちくたびれて酔っ払って寝てしまっている場合がほとんどでした。やっとの思いで集金して遅く帰ってきて、給料や賞与の袋にそっと入れて、寝ている社員を起こして渡した時は、1年の疲れがぞっと出てきました。31日は前日残った仕事を一人で晩までにかたずけて、残りの集金と一年間お世話になった方へのお歳暮配りです。今思い出すと笑い話ですが、除夜の鐘がなった後におめでとうございますといいながら、お歳暮を届けたり、元日の朝3時頃まで取立てから逃げている大工さんの帰りを、家の近くで帰ってくるのを待ち集金しました。その間子供たちは車の中でスヤスヤと眠っていました。現金がない大工さんには手形を切ってもらって材料屋に回しました。この様な暮れの時期を10年以上続けたと思います。そして何とか年を越して、ささやかな正月も終わり、仕事始めの日が来ます。この日は朝から胃が痛くなります。暮れに支払った賞与が満足したか、満足しない社員は仕事始めから出勤しません。事務所の2階の窓を少し開けて、その頃十数人いた社員をあいつが来た。こいつも来た。この子も来た。全員来るとホッとして、また大きな声を出してハッパをかけて、社員をこき使ったものです。あの時の窓からのぞく光景は、33年たった今でも賞与を払う度に思い出します。あの時の社員を思う気持ちは「自分なりに沢山払ったつもりでも」少なかったかなと仕事始めの朝まで思い続けていました。今の社員とあの頃の社員の違いは、今の社員は本当に素直で真面目ですが違いが1つあります。支払った次の日に会うと「有難う」を言う社員が少ない事です。これは残念です。自分で頑張った結果が賞与であり会社は出すのが当たり前です。でも支払う方は今でも社員や会社の事を思い真剣です。33年間社長をやっていてもまだまだ僕の気持ちが社員に通じてないと思うと本当に残念です。いつか全社員が「社長有難う」といってくれるような社長になろうと暮れを向かえて新年の誓いにしました。来年も頑張ろう

平成18年12月22日
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