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戸田語録



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歌謡曲「高校三年生」:聞きたくない、口にしたくないこの歌のわけ

最近、福岡の盛和塾で講演を頼まれてお話をしに行って来ました。2次会は中州の倶楽部に誘って頂いたけれど、年をとったせいなのか、居酒屋にさせていただき、経営談義に花を咲かせました。私のような静岡県生まれの人間は、九州の人達に比べると野心が少なく、バイタリティーも少ない様に感じ、いつも九州に出るたびに仲間から活力を戴いてくるようにしています。今回のもう1つの楽しみは、盛和塾福岡の友人が、中州で割烹料理屋さんを経営しているので、一度そのお店で食事をしたいと前から思っていましたが、今回のチャンスにと予定していましたところ、彼のほうから昼食に誘っていただき、さすが盛和塾の仲間、いや団塊の世代を同じ様な境遇で生きてきた人間だと感謝し、お言葉に甘える事にしました。二人でおいしい食事をしながら、将来の夢や事業継承など、昔話を加えて親交を深めました。私もTさんも中学校を卒業して、丁稚奉公に出た境遇で何かと親近感を感じました。私たちの生きてきた人生は、日本敗北のどん底時代に生まれ、高度成長があり、変革の時代を生きてきました。Tさんをはじめ小中学校の友達や丁稚奉公時代の仲間達と最近会うと素晴らしい旧友再会になります。今までの人生の苦労話や自慢話、失敗談などを酒を酌み交わし、親交を深める年代に入ってきた今日この頃です。そんな訳でTさんとも、本音で話ができる友人になったわけです。彼は度重ねる苦労を乗り越えて現在、九州の博多で何件もの料理屋さんを経営するまでに大成功をしました。よく世間では、その様に学歴や家柄もない人が、独立して成功者になると「ハングリー精神が強くあったからだとか、負けず嫌いだった」とか言いますが、そんなことでは、なかなか成功は果たせないと思います。そんなTさんと苦労話や失敗談、自慢話をしている中で話が盛り上がり、お互いに奉公した頃、辛くて実家にかえりたくても帰れなくて、一人布団のなかで聞いた歌謡曲が何よりの楽しみで励みになった話になりました。私も彼も西郷輝彦が大好きで、私の一番の好きな曲は「青年小原節」でよく口すさんでいました。詩の一説に「あいつに出来ることならば、おいらに出来ぬわけがない、夢ならでっかい夢お見ろ」と言う説がありました。中学を出てお店の屋根裏に寝床を構え、必ず将来独立して金持ちになる。そして高校に行った人達には、人生で負けたくないとその頃強く思っていました。私をはじめ中学を出て丁稚奉公に出た、ほとんどの人がそうであったと思います。もう1つ上げるとしたら、井沢八郎の「ああ上野駅」という歌でした。博多のTさんとそんな話に盛り上がったなか、「戸田さん、絶対に聞きたくない歌が俺にはあるんだ。今まで人に話したことはないが」と突然切り出しました。私は即言わない前に曲名がわかりました。Tさんは舟木一夫の「高校三年生」だよ。あの歌だけは歌いたくないし、聞きたくもないと言いました。大当たりでした。高校に行きたくてしょうがなかったあの頃、時代は景気も上昇し始め、高校に入った人達は浮き足たって、立派な会社に就職していきました。職場の調理場や商店街のラジオのスピーカーから年末の忙しい時に流れてくる「高校三年生の歌」は、修行中の自分にとって、将来の大きな夢と大きな不安とが重なり合い、本当にあの歌だけは、聴きたくありませんでした。今でも同窓会や同僚などとスナックなどに行くと、この歌をカラオケで歌う人がいます。この時点で友達と思いたくなくなるときがあります。たぶん私を含めて中卒者のほとんどが今までに学歴のことで偏見な扱いや、言い方を一度や二度されてきたのではないでしょうか、Tさんの「大嫌いな高校三年生」に乾杯

平成20年6月5日
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