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戸田語録



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鈴木一史医師に感謝・:社会保険泥棒と言われて

今日はがんの手術後12年目の検査結果の為に病院に行きました。2年ぐらい前から、先生が「もう大丈夫でしょう。胃がんでの診察は社会保険泥棒になります。」と先生が仰ってくれましたが、10年間もこの病院と先生とお付き合いしてくると別れが辛く、もう一年お願いしますと言って、2年延ばしてもらった最後の診察が、今日の検査結果の日でした。胃カメラの検査も大腸の検査も細胞を採らなかったので安心はしていましたが、今回の結果発表は今までと違い、検査結果が良ければ、今まで病気を基調に生活スタイルを決めてきた人生からの気持の入れ替えのことで、何かモヤモヤしていました。いつもどおりに朝7時30分に自宅を出て、東名高速を使い病院まで約1時間余りかけて到着しました。駐車する場所は縁起を担いでいつもの所におきました。今日で約12年間、胃がんでの診察も終了すると思うと、からだ全体から魂が抜けるような気がして病院の玄関前で立ちすくみました。そして検査結果を聞くまでは気を抜いてはいけないと自分に言い聞かせて、受付に向かいました。受付を済まし名前を呼ばれるまでの待合室での時間は、手術から今日までの出来事が鮮明に思い出され、目頭が熱くなってきました。番号を呼ばれて診察室に入ると同時に目頭が熱くなり、先生と目と目を合わせることができませんでした。普段口数の少ない先生ですが、私との診察の時はいつも笑顔で冗談を言ってくれましたが、今日は「これからは弱った小さな胃を大事にしてください。検査は人間ドックでお願いしますね。」のお言葉でした。私は白髪の後姿を見て「先生白髪が増えましたね。長い間ありがとうございました。」と言って病院を後にしました。病院の玄関を出ると同時に堪えてきた涙がどっと出てきました。雨の降る空を仰ぎ「本当にありがとうございました。」とお伝えしました。2010年6月22日は私の人生にとって大きな節目の日でした。感謝

平成22年6月23日
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